なぜ法要の後に食事を?陰膳や精進料理に込められた温かい意味
法要が無事に終わった後、ご参列いただいた皆様で食事を囲むお斎(おとき)の時間。何気なく参加している方も多いかもしれませんが、なぜ法要の後に食事を共にするのか、その理由をご存知でしょうか。実はこのお食事には、単なる親睦にとどまらない温かい意味と役割が込められています。
法要の後の食事には、故人様を偲びながら思い出を語り合うことで、残された方々の心を癒やす大切な役割があります。皆様が集まって故人様の思い出話に花を咲かせることが、何よりの供養になると言われているのです。また、故人様のために用意される「陰膳(かげぜん)」にも深い温もりが込められています。
陰膳とは、故人様が命ある私たちと同じテーブルで一緒にお食事を楽しめるようにとお供えするお膳のことです。遠くへ旅立たれた方を今も変わらず大切な家族として温かく迎え入れ、同じ時間を過ごすための優しいおもてなしの形なのです。さらに、法事の席でふるまわれる精進料理や和食の御膳には、命のありがたみを感じながら、心身を清めて明日への英気を養うという意味も含まれています。
悲しみの中でも温かい料理を囲み、思い出を語り合うひとときは、生きている私たちの心をそっと解きほぐしてくれる大切な時間となりますよ。